k-takahashi's blog

個人雑記用

世界のじゃがいも料理

原産地のペルー近辺は別として、ジャガイモが世界に広まったのはここ400年程のこと。当然、世界のジャガイモ料理というのも、大半はここ400年ほどに作られたものということになる。(日本に伝わったのは慶長年間あたり。肉じゃがが明治期の料理だということは割と知られている)


だが、ジャガイモは救貧作物として世界に広まり、庶民に愛される植物となった。なので、フランスは別として家庭料理系が多い。それらは当然のように現地の影響を受ける。そんなジャガイモ料理を100点、カラー写真入りで集めたのが本書。色々なシェフの協力を得て、「日本のご家庭でも作れます」というレシピも付いている。


ポテトサラダがやたら多いのはそういう理由。各地の影響があっての違いが面白い。
あとはポルトガルのメニューが、ジャガイモの話だかタラの話だか分からないくらいなのも笑える。どっちも庶民の人気素材だというのが分かる。


(そういう意味で、何カ所か出てくるどや顔のオーガニック農家がうざい。金持ち相手の商売をするのは別にかまわないが、本書の趣旨には合ってない。)