Newton(ニュートン) 2015年 10 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートン・プレス
- 発売日: 2015/08/26
- メディア: 雑誌
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特集は「ヒトの発生学」
ニュートンお得意のイラスト使っての、ヒトの発生過程一覧図。
卵巣から卵管に卵子が移動する場面のイラスト(pp.28-29)はインパクトあった。
あとは、心臓のでき方(pp.42-)も、筒状からぐるっと捻れて心房/心室ができるというのは知らなかった。
特集とは別だけれど「性転換する魚」(pp.114-)という記事もあり、こちらも面白かった。
性転換する魚は約400種。性転換する理由は、魚の社会構造に適応するためで、一夫多妻制だと体の大きな個体はオスが有利、ランダム配偶だと体が大きな個体はメスが有利、という計算結果が出ているそうだ。これとは別にカクレクマノミの場合はたまたま巡り会った相手とつがう必要があるが、そのときオス・メス比が適切とは限らないので性転換の仕組みを持つのが有利になる。
なお、魚が性転換することが多いのは、生殖腺が比較的単純だから、という理由もある。
上記の特集では、ヒトの生殖器発生が第7週までは男女差がないことが書かれている。ヒトの場合、卵子のことがあるので性転換は大変だろうな。