ニュートン 2019年5月号

Newton(ニュートン) 2019年 05 月号 [雑誌]

 特集は「無」。アリストテレスの「自然は真空を嫌う」から始まり、分子で見るとスカスカであること。次が真空の説明で、ダークマターとかヒッグス場とかダークエネルギーとか。最後が宇宙が生み出される場の「無」。プレーンワールドとかホログラフィー原理とかの話へ。

もう一つの特集が「フォッサマグナ」。地理とかで名前は聞いたことある人が多いだろうが、これが世界的にも珍しい構造であることを説明。そして、最新学説である観音開きがホットプルームによって引き起こされたという説を紹介している。北部フォッサマグナと南部フォッサマグナが同時に形成されたこともこの説では説明できる。

あとは、ハヤブサタッチダウンの速報記事。

一つ、「そう言えば」と思ったのが恒星が核融合で輝く話の解説。それ自体は普通に知られていることだが「星の中心部が1500万度という低い温度での核融合で済むのは億年単位でゆっくり反応すればいいから。実用核融合の場合は、もっと短時間でないといけないので1億度とかが必要」というのは意識してなかった。