k-takahashi's blog

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軍事研究 2023年12月号

 

軍事研究 2023年 12 月号 [雑誌]

軍事研究 2023年 12 月号 [雑誌]

  • ジャパン・ミリタリー・レビュー
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ハマスの背後にイランのコッズ部隊」(黒井文太郎)
 ハマスの奇襲攻撃の分析記事。前回の大規模攻撃からわずか2年5ヶ月(その前は準備に7年かかっている)で大掛かりな襲撃を実現したのだが、この速さの背後にイランの支援があるだろう。また今回の奇襲が成功した理由の一つが「ハマスが軟化した」とイスラエル情報期間を騙すことに成功したことがある。

 

「ショイグ計画によるロシア軍改革」(小泉悠)
 昨年12月に発表されたロシア軍の大蔵経計画の現状について。ロシアの軍事シンクタンクTsASTの報告を信じるならば、師団増設はそれなりに進んでいるという分析になっている。

 

米軍のレーダーシステムについての記事が2つ。「工場取材、先進艦載レーダーSPY-6」(稲葉義泰)が拡張性や支援体制の優位性を説明し一方、「米海軍SYP-6の性能は額面通りなのか」(吉田明)は、RMAが足枷になって性能が出ないと推測している。

 

「英海軍の高角射撃指揮装置HACS」(多田智彦)は、FCS連載の7回目。1931年の英軍は「艦船攻撃の主要方式は高々度飛行の爆撃によるもの」「急降下爆撃は実施は困難」と思っており、高々度防空のために開発されたのがHACS。改良が重ねられたがそもそものコンセプトから考えて高速機対策は苦手だったようだ。