k-takahashi's blog

個人雑記用

コミケット94 戦利品メモ

全部ではないけれど、自分用備忘録として。

隙間科学研究所

放射性廃棄物と次世代原子炉」「核物質の不正流出の防止と核兵器の安全システム・備蓄管理」
核物質管理という点では、平和利用と軍事利用には共通点も相違点もある。なので、まとめて読むと面白い。Pu240が核兵器にとって都合が悪い理由とか、廃棄物の分離の手順でいかにして軍事利用を防ぐかとか、核兵器を確実に爆発させかつ間違って爆発させないかの考え方とか。

TechBooster

Jetpack Handbook」「技術の夏、ミライの夏。」
ここは毎度のアンドロイド技術本。ウェブ記事よりもしっかりまとまっていて、商業本よりも早い。

風虎通信

「宇宙の傑作機 ミール宇宙ステーション」
ミールの運用の経緯。トラブルの山の記述が面白い。技術的には、こういう苦労をISSが引き継いでいるわけなんだろう。
実は有人宇宙活動というのは、活動時間当たりのコストで比較すると無人に比べてそれほど高価ではないのだそうだ。(人間の柔軟性というのが効いている)

KG

「世界の微妙機7.4 フェアリーバトル」
前回頒布されていたものの増補版で200ページの力作。第二次大戦序盤の英軍の戦闘爆撃機フェアリーバトル。なぜ、こんな無茶な使い方をしたのかというのを、開発・配備の経緯と地上戦の流れを合わせて解説している。
もちろん錯誤もあるのだけれど、「そこでそれをそう使うしか無かった」という面もあった。

醤油をこぼすと染みになる

「醤油手帳 空気に触れない容器編」
2009年のヤマサの「鮮度の一滴」を皮切りにした、空気に触れない容器の解説本。メイラード反応による劣化を防ぐための工夫の歴史が書かれている。既に家庭用については完全に席巻状態で、昔の醤油のイメージだった、透明瓶に赤いキャップはもうほとんど売り場にはないそうだ。
その開発競争の流れや各社の商品特徴などをまとめている。実は容器を作っているメーカーはあまり多くなくて同じの(吉野工業所)を使っているところも多い。また、同じ技術は酸素による劣化防止をしたい他の液体(アルコール類や油)にも使われている。

虚構と防災

「虚構と防災の逆襲」「虚構と防災 最終号」
シンゴジラネタで防災について色々語ってきたシリーズ。今回で一応終了らしい。
物流の話が面白かった。確かに、あの辺りが使えなくなったらそれだけで大変だ。あとは会計監査のところで苦笑。

ドラゴニア

「薄い本で分かる イラク日報」
例の見つかったイラク日報を読んでみての感想や面白いところの紹介、読みどころの解説など。
例によってマスコミの自分都合切り貼りとかも指摘しているが、人物紹介や事故報告の詳細分析などはなるほどと感心。2006年6月の自動車事故が実はかなり大きかったことを調べ上げている。(天井ハッチから身を乗り出して警戒していた隊員が横転事故の際に投げ出されたと推定している)

氷川竜介

「倍密の人生 アニメ特撮教授の回想録40年」
氷川先生の自叙伝的な話とアニメ史とをまとめて語る40年の回想録。
アニメの話もさることながら、初期のパソコン通信の歴史の話や会社員として氷川先生が関わった通信系の話とかも面白い。(2000年頃にUSBだのPDAだのをやってらしたとか)
あとは、会社員(富士通の課長)を辞めた後収入が落ちなかったというのも凄いと思った。

金子洋一

「デフレ脱却戦記2」
今回もご本人自ら売り子に出ていらっしゃいました。
昨年の本はとりあえず資料をまとめたという感じでしたが、今回のはもう少し整理されてます。「消費増税を巡る2つのインチキ」「金融政策をどう考えてきたのか」「日銀に対する国会での追求解説」など。

STUDIO POO

「同人誌デザイン解説読本:1Cカラーリング編」
1Cはモノクロのこと。モノクロでも配慮すべきことは色々あるし、読みやすいデザインというのはきちんとある。その基本的なところを解説してくれる。
初心者向けのTipsを20個取り上げ、「まずこれを頭に入れろ」としている。具体的なアドバイス

HighRiskRevolution

「Colorful Pieces of Game 20 30年目の凄ノ王伝説」、「Legend vol.2 ロー・アダムズがウルティマIVで残した爪痕」、「Legend vol.3 PCエンジンダーウィン4078の数奇な運命」
岩崎啓眞先生のゲーム歴史本。「凄ノ王」は当時の岩崎先生の考え方の紹介本だけれど、当然当時の状況の解説でもある。
「ロー・アダムズ」は、当たり前すぎて分からない凄さなのだが、「それを作ったのがロー・アダムズ(Ultima IV)なんだ」という辺りの解説。

遠すぎる未来団

「ヒットポイントの誕生」
ヒットポイントという言葉は80年代に定着したと言えるのだが、その経緯を各ゲームでの記載や説明の変化から解きほぐす。
「総命中数」という意味でのHitsと、キャラクターの対ダメージ耐久能力という意味でのHPとがかなり後の方まで混乱していたことが分かる。
私はAHの「ビスマルク」(1962年)がまず先にあった(当時のヘビーゲーマーなら当然のように知っていただろう)のだと思っていたが、それほど単純な話ではないようだ。

さぁまる帝国

「ミスコズムバース」
TORG Eternityのシナリオ。トルウィン・タンクレットがミスコンに出場するというとんでもない設定。ちゃんと遊べるように仕上がっている。

Logic System

「Foreign TRPG Reviews vol.4 」
スタートレックドクターフースターウォーズという超メジャー映像SFを題材にした最近の海外RPGの紹介。
あまり本邦では紹介されないのだけれど、アイテムとしては出続けているらしい。そして、版権の関係で絶版しやすいという課題も。

偵察局漂流船

「Traveller Central Supply Catalogue」
ここはマングース版トラベラーを精力的に紹介しているのだが、今回はイラスト付きのアイテム紹介本。イラストは新たに起こしたものが多数あり、指揮官用パワードスーツにはきちんと角が付いていたりする。

黒カリンのどアメ

「ファンタジー世界の徴税と現実の昔の徴税 4」
「4」とあるように、シリーズ4冊目。税額をどうやって決める(見積もる)かという話題。こういうのは「世界の切り方」の話なので、TRPGやシミュレーションをやるのには必須の視点。

さといも牧場

ゲームマスター響 ラブレター編」「ゲームマスター響 キャット&チョコレート編」
艦これキャラを使ったアナログゲームリプレイ本。
ゲーム自体はきちんとやっているので、ルール&最初になにをすればいいのかの解説としてはかなり使える。

C.S.MAP

「メイルゲーム雑記帳」
蓬莱学園に代表される郵便ベース系のゲームについての回想録。
こういうのはある程度記録しておかないと過剰な神格化が起きたりするので、そういう意味で貴重な一冊。(本書自体はあくまでも回想録だが、とっかかりになる)
私個人は蓬莱から入ったけどどうにも違和感が拭えず、夜桜までつきあったあと足を洗ったのだけれど、その後も色々あったんだね。

埼玉オフライン

「SLGamervol.12」
3年ぶりぐらいになるのかな。久しぶりの新刊。
二次大戦の太平洋戦域を舞台にしたカード併用の空戦ゲームが付いており、デザイナーズノートやシステム比較論が面白い。

へくすとだいす

「ボードウォーゲームをプレイしてみよう vol.1」、「ボードウォーゲームをプレイしてみよう vol.2」
前半のウォーゲームとは?という部分は2冊とも共通。後半はエポックバルジ、IJNの解説&リプレイ。とにかく一度自由に楽しんでみようという方向性。