k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2020年2月号

 

軍事研究 2020年 02 月号 [雑誌]

軍事研究 2020年 02 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ジャパン・ミリタリー・レビュー
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: 雑誌
 

 年初号ということで今年の展望のような記事が並んでいるが、今回は「10年代を振り返り、20年代を展望する」という視点も多い。

「2020年、紛争と対立、流血はここで起きる」(黒井文太郎)は、流血までエスカレートしそうな(している)紛争のまとめ。10年代を通して中露が糸を引く問題が多発し、それに対して国際社会が対応できなくなっている(対応を中露が妨害するから)。それが20年代も続くだろうという分析。シリアとイエメンが筆頭だが、この辺はロシアとイランが色々と首突っ込んでいる。

「完全分析!金正恩、怒涛のミサイル実験」(野木恵一)は黒井氏の記事にも出てきた北朝鮮問題の部分をまとめている。この半年、撃ちまくっているわけだが、そのミサイルの整理。色々種類も多い。

 

「2020年『宇宙が戦場になる日』」(鳥嶋真也)は、各国の現状まとめ。
日本だと、「データ中継衛星1号機」(データの入手タイミングが早く、安定する)や「宇宙作戦隊」の創設。
別記事で「ロシアの『スプーフィング』戦術」(小泉悠)があり、衛星利用の妨害はロシアが先行していることと、その手口をまとめている。順番的に見て、米軍の対応が間に合っていない可能性もある。あとは、衛星PNSシステム(GPSとか)への妨害は、「平時でも使える」「低強度紛争でも使える」ということで、世界各地でやらかしているロシアには「便利」な手段であることも分かる。


「戦場の最前線をかけめぐる戦闘用無人兵器」(竹内修)は、大きな変化をもたらしそうな装備品のまとめ。陸軍では無人車+支援兵器、海軍は省人化。