k-takahashi's blog

個人雑記用

しかめっ面にさせるゲームは成功する

 

 表紙の下の方にある「ゲームは失敗するもの。それなのにプレイしてしまうのはなぜだろう?」というのが問題意識としては正確だと思う。
つまり、失敗は不快なもので、一般的には避けようとするものだが、一方で失敗しないゲームは面白くないゲームとされる(最近はそうでもないようだが)。

とすると、一体「失敗」とは何で、その役割は何か?というのを考えなくてはならない。

似たような、不快感をもたらすはずのものを求めるというのに「悲劇」がある。

 

といった先行検討を色々と紹介しつつ、ゲームにおける「失敗」を考えている。
ゲームの特徴としては「加担」(進行にプレイヤー自身が関与している。つまり責任がある)ということがある(実際には、だまし討ちをする事例ばかりのようだが)。

あとは、ペナルティ(実社会におけるペナルティ)がないことで、失敗がチャレンジや学習の契機になることも示している。これは大事なことで(いわゆる「魔法円」)、そうした場所で、失敗(不快)を体験できることはやはりゲームの価値として大事にしなくてはならない。