特集は「科学の名著100」。夏休み向け読書ガイドといったところかな。半分ぐらいは読んだことあるけれど、未読のものもあり、幾つかはamazonでポチッと。
短信で面白かったのが「フェーン現象」。
筑波大学の日下博幸教授の研究で、教科書に書かれている「熱力学メカニズム」(風上側の斜面で雨を降らせ、乾燥した空気が吹き降りるときに温度があがる)というのとは別に「力学メカニズム」(山岳上空の風が降水をもたらさずに吹き降りてくる)があり、日本では80%が後者だったというもの。純粋に熱力学メカニズムによるフェーン現象は北陸地方ではほとんどおきていないのだそうだ。
アデュマヌカブの話題も取り上げられていて、アミロイドβプラークを分解するという辺りのメカニズムを解説している。迅速承認や効果については慎重な書き方になっている。