k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2022年2月号

 

連載形式の数学教養教室。今回は三角関数。実用としては測量や移動などが紹介されているが、ニュートリノ振動の話も出ていた。

 

相対論は記事としてはよく扱われるテーマだが、今回は光格子時計を使った観測の話、IceCubeによる高エネルギーニュートリノ観測、ハッブル定数の測定値のズレ、なども出てきていた。

 

凶悪犯罪の記事では、危険因子を持つ人に予防対応をするとよいとか、科学的なエビデンスに基づく治療で再犯率が下がるとか(古い精神分析は効果が無い)、執行猶予では治療ができないとか、犯罪者は青年期限定型と生涯継続型というタイプに分類できるとか、科学的にはともかく社会的・政治的には物議を醸しそうな話題が色々で興味深い。

 

短信で面白かったのが「準衛星カモオアレワ」が月のかけらかもしれない、という記事。地球とほぼ同じ軌道を公転しており、見かけ上は1年かけて地球の周りを一周しているように見える天体。その一つであるカモオアレワが、月の土壌とよく似たスペクトル観測され、月のかけらではないかと言われているそうだ。ただ、想定される期間にその大きさの破片が飛び出すほどの衝突跡が月面に見つかっていない、とも。