k-takahashi's blog

個人雑記用

組み立てx分解 ゲームデザイン

 

ゲームのルールとアルゴリズム全体を「メカニクス」として、そのメカニクスをどう作って/改造していくかの解説をしている本。

(本書ではルールをプレイヤーが理解しておくべきもの、アルゴリズムをコンピュータがゲームを進めるための処理全体、といった感じにしている)

 

ツクール系のツールを使うデザインというよりは、メカニクス自体を変えていくタイプのゲーム作りで、ボード・カードゲームなんかを作る人にも参考になると思う。
ただ、全体に理屈っぽい本なので、ちょっと人を選ぶかもしれない。あと参考例の紹介が文字だけで、これは知らないと分からないと思う。(私も幾つかYoutubeとかで探した。特に動きがあるもの)

 

冒頭に、「会社の研修や、学校の課題でゲームを作る人」に特にお薦めというのも納得の一冊。プロを目指すなら本書の内容ぐらいはきちんと「道具」として頭に入れておきましょうね、ということなのだろう。

 

著者の渡辺訓章氏の代表作が「パネキット」と聞けば、本書のまとめかたもナルホドと腑に落ちると思う(私は腑に落ちた)。

 

 

アドベンチャーゲームの目的が、謎解きからストーリーを追う事へと変化していった結果、古典的なものに近い、謎解きを主とした小規模なものは「脱出ゲーム」と呼ばれるようになりました

純化と複雑化の解説のところに出てくる一文。こういう感じの分析がずっと書かれている。