付録ゲームは「ギリシャ内戦」。デザインはブライアン・トレインで、非対称戦を色々とデザインしている方で、デザイナーズノートという形で氏のデザイン論も掲載されている。
8年前のウクライナ危機を扱った「Ukrainian Crisis」というゲームも発表しており、その記事もある。
この辺からも分かるように、今回のウクライナ危機の影はこの業界にも大きく及んでおり、徳岡正肇氏の「DEFCON」紹介記事にも、この戦争の影響でゲームが楽しめなくなったという影響が小さくないことが書かれている。核戦争を扱ったコンピュータゲームだが「これがゲームであるうちに遊んでおこう」という評があるのだそうだ。
同じ徳岡さんの「野獣げぇまぁ」では、「ゲームの概要を素早く口伝できる構造」の重要性を語っている。シミュレーションゲームというよりアナログゲーム全般で「独創的なシステムを採用することに対してユーザーに甘えすぎ」、「巨人の肩に乗ることを軽く見過ぎている」かという警鐘でもある。シミュレーションゲームについては「ルールの増築部分にそのゲームの独自性を担保させない」という指針を示している。