k-takahashi's blog

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軍事研究 2023年1月号

 

軍事研究 2023年 01 月号 [雑誌]

軍事研究 2023年 01 月号 [雑誌]

  • ジャパン・ミリタリー・レビュー
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次期戦闘機関係の記事が幾つか並んでいる。

「日本はF-X開発を主導できるのか?」(吉岡秀之)は共同開発の経緯と課題の解説記事。日本側と英国側それぞれの経緯、過去の共同開発での問題、などを踏まえて、ワークシェアと技術所有権をきちんと確保することが重要で、防衛省もきちんと対応するようにと締めている。

空自F-Xに次世代国産ミサイル (宮脇俊幸)は、F-X搭載予定のミサイルについて。航空優勢確保のためのJNAAM、スタンドオフ攻撃用のASM-3と12SSM能力向上型と極超音速誘導弾。JNAAMはダクテッドロケットエンジンの採用、ASM-3と12SSMは長射程化がポイント。

関連記事として「欧州次期戦闘機「FCAS」とは何者か」(青木謙知)は欧州の次世代戦闘機開発プロジェクトの簡単な解説に加えて、国際共同開発の歴史も紹介もしている。色々ある。

 

「F-35A/Bはこうして日本を防衛する」(竹内修)は、空自のF-35運用について。中国空母が日本の太平洋側から日本を攻撃しようとした場合F-35Bが重要になるとか、那覇基地が中国の攻撃を受けたあとの後詰めとしてのF-35Bとか、同盟国同士が中国から自由で開かれたインド太平洋を守るツールになるとか。

 

「『国家安全保障戦略入門』を読む(2)」(磯部晃一)は連載の2回目。教科書的(というか教科書だけど)な内容なので、ゆっくりと読む。

 

「MLRSとHIMARSの威力(前)」(井上孝司)は、ウクライナで活躍中のHIMARSとその元となったMLRSの解説。有力だが大型のMLRSを、車体をトラックにしロケッド・ポッドを半分の一基にしたのがHIMARS。機動性の向上が大きい。

中国もロケット砲を装備し、台湾を狙っている。同じロケットで尖閣諸島石垣島も狙える。