k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2023年5月号

 

軍事研究 2023年 05 月号 [雑誌]

軍事研究 2023年 05 月号 [雑誌]

  • ジャパン・ミリタリー・レビュー
Amazon

「詭弁と欺瞞のプーチン演説」 (黒井文太郎)は、ここ数ヶ月のプーチンの言動の分析。アメリカ・NATOから祖国を守るという正当化方針は変わっていない。ワグネルとロシア軍の関係については、故意に補給を妨害しているとの説はあまり根拠が無いと分析している。

 

ウクライナ戦争ロシア戦車カタログ」(斎木伸生)は、ウクライナ戦争に参戦したロシア戦車の解説。T-62T-64T-72、T-80、T-90のバリエーションが色々。戦時中にやたらとバリエーションが増えるのはよくある話だが、世代がすごい。

先月号に続いてレオパルトの記事があり「「レオ2」改修型と採用国総覧」(奈良原裕也)で解説が書かれている。中古の採用国にウクライナが加わることになる。

 

「米軍極超音速兵器の攻撃目標は何か」(能勢伸之)は、中露に後れを取っていた米軍の極超音速兵器についての解説。「どう使うつもりなのか?」というところがポイントで、まず昨年12月のAGM-183Aの発射実験で、爆薬・信管が使われていたことを指摘している。直撃ではなく爆発させることから米軍のターゲットの一つが中露のA2AD対策だとしている。また、将来の中露のミサイル防衛システム突破も視野に入れている。
ただ、現時点で太平洋地域の同盟国が極超音速ミサイルの配備に同意しておらず、これが課題。