軍事研究2023年6月号

軍事研究 2023年 06 月号 [雑誌]

「完成間近！陸自「南西防衛態勢」』（竹田純一）は、南西諸島の対処力強化についての解説記事。今年3月に石垣島駐屯地が開設されたが、ここ10年ほどの経緯をまとめている。一区切りまでは来て、第15旅団の師団化が進んだとしても機動力は不足。

潜水艦の基地関係が2つ。『ロシア原潜の聖域「オホーツク要塞」』（小泉悠）と『米本土を狙う中国原潜艦隊 』（田中三郎）。オホーツク海、南シナ海（亜龍湾）で両国が戦略原潜の基地強化を進めている。

こうした原潜だけでなく日本はミサイル防衛の強化を迫られているのだが、「日本の最新ミサイル防衛『IAMD』」（稲葉義泰）は、昨年末の国家防衛戦略で整備が盛り込まれた「IAMB」の解説。3自衛隊のシステムをネットワーク結合し、JADGEで一元統制する総合ミサイル防衛に反撃能力を組み合わせる。

『「DSEI JAPAN」レポート』（木村和尊）は、3月に開催された防衛装備品展示会のレポート。防衛三文書に関連した展示（精密打撃ミサイル(PrSM)、SPY-6艦載レーダー、MQ-8、AGM-88、JSM、KEPD-350）や三菱重工と川崎重工が揃ってタイドローンレーザーを展示したり。