参議院議員の赤松健先生は、議会の様子や議員の仕事をツイッターで発信しているが、それを一冊にまとめたもの。国会議員入門というか国会入門というか。普通に教科書とかで読むのより少し現場感のある解説になっている。入門書として良いでき。
出馬に至るまでの話、選挙の話、議員の仕事、議会のエピソードなどを説明してくれている。マンガ発信している部分をまとめた同人誌が既に出ているが、こちらは文書とマンガを織り交ぜている。マンガだけでは説明しきれない部分がやはりあるのだろう。
山田太郎議員と比べると、現場・クリエイター視点のところが多く、政治活動自体もそちらに寄ったものになっている。分かりやすいという点は確かにあるが、長期的に政策を実現していくという観点からだと、山田議員の著書の方も参考になるので、未読の方にはお薦め。
国会議員に役立ったスキルとして(No.246)
- 心身を安定させられる(マンガ連載を安定して続けるための工夫、睡眠とか委任とか)
- プレゼンする力(マンガの企画を説明するのに共通)
- 反対意見を受け入れれられる心の持ち方(マンガでも全員が100点満点をくれることはない。政策も同様)
をあげているのは面白い。
なぜ自民党に入ったのか? 理由は単純で、表現規制につながる法案を早期のうちに発見・修正するには、与党である自民党で活動し、内側からいち早く規制の芽を摘むほうが確実だと思ったからです。(No.959)
これは以前から言われていることで、山田議員も赤松議員も政務調査会の議論をチェックしてくれている。
加えて、当選してみたらというところで、
実際、党の中をのぞいてわかったことは、一部にはたしかに表現規制に熱心な議員がいる一方で、自民党全体が規制に賛成しているわけではないということでした。さらに近年は、平将明議員や小野田紀美議員、三谷英弘議員など、マンガやアニメなどを見て育った議員の割合も増えています。
また最近では以前と逆転し、野党のほうが保守的な価値観に基づいた表現規制を求めるような気配もあります。さらには、そうした表現規制の動きに反対した議員が野党内で辞職に追い込まれる事態も発生し、危機感を覚えています。(No.959)
この辺も見ている人は実感していると思う。
にしても、多忙なはずの政治家になったのに「マンガ家時代に比べたら、はるかに健全な生活になったと思います」(No.444)というのは、お疲れさまというかなんというか。
