k-takahashi's blog

個人雑記用

日光旅行

妻は九州出身で、日光に行ったことがなかった。それで、「そのうち行こうか」とずっと言ってきたのだがなかなかチャンスがなかった。
幸か不幸か今秋は時間があるので、仕事の都合をつけてえいやと一泊二日の日光観光を決めた。
見学時間とか移動時間とか行きたいところとか見繕ったところ、奥日光に行くのはスケジュール的にきついということで、今回はいわゆる「世界遺産地域」(二社一寺)プラスαということにした。

浅草から東武日光へ

 これが一番簡単で早そうということで、東武線を選択。
 あとは、特急か快速かという選択で、特急は30分ほど時間が短く、指定席。但し、特急料金がかかる。快速なら浅草〜東武日光は1320円だが、特急だと3900円。
平日なら座れないことはないだろうということで、快速を選択。浅草から乗車したところ発車時間に八割方埋まっているという感じでした。


スカイツリーを見ながら、浅草駅で買ったお弁当(鶏めし)を食べる。味は並なので、次のチャンスがあったら別の食べものを狙おう。


所要時間は3時間20分ほど。今市〜日光間が単線で、特急を優先させるため待たされることになるのかな。

東武日光から二社一寺エリアへ

何をとち狂ったか、歩いて向かうことに。所要時間はほぼ30分。
ずっとなだらかな上り坂。まあ、目当ては途中の買い食いだったわけですが。


なんと、駅から外に出たら雪がちらついていました。寒いわけだ。
でも、どこに行っても紅葉は綺麗でした。この前の連休辺りが一番よかったのかもしれないけれど、かなり混んでいたらしいからなあ。

さかえや 〜揚げゆばまんじゅう

東武日光駅前の「さかえや」。割と有名なお店らしく、店頭には記事の切り抜きなども掲載されていました。
 
軽い塩味が温かい饅頭に合ってました。美味。

ふだらく本舗 〜ゆばむすび

こちらは通り沿いの「ふだらく本舗」。ゆばでつつんだおむすびが売られている。
 
写真だとよくわかりませんが、出汁味の付いた御飯を湯葉でくるんであります。これも美味しい。

神橋 〜結構格好良い

ということで、30分弱歩いてホテルに荷物を預けて観光開始。
まずは、入り口に相当する神橋。綺麗な渓谷に真っ赤な綺麗な橋が架かっていてなかなか格好良い。ストビューだとこんな感じ

大きな地図で見る
実際にはそれほど大きくないし、観光客がたくさん歩いていました。(もちろん、重要な史跡です。)

共通拝観券、取り扱い停止

日光の観光ガイドには必ず書かれている「二社一寺」の共通拝観券。実は、現在発売が止まっている。

一部拝観できなくなることとか、分配の割合とか、歴史的経緯とか、色々あるらしいけれど、全部回るつもりの人間にとっては、面倒。
東照宮だけの人が多いということもあるのだろう(実際、昼頃到着して、ざっと回って奥日光に行こうとか思うと、輪王寺二荒山神社はスキップしがち。私が小学生の頃に来たときも、東照宮しか見なかったような気がする。)

輪王寺

さて、輪王寺。メインの三仏堂が改修工事中で
 
しかも、三仏も見られない状態。修繕中なので、構造とか修繕に関わる資料は充実しているけれど、確かに観光客視点からはちょっと残念な状態。
 


代わりと言ってはなんだが、改装中の三仏堂の7階が展望スペースのようになっていて、眺めはなかなかよい。


あと、鎮将夜叉尊が特別公開中。

この御尊像は江戸時代、『星の運行が天下の盛衰を左右する』と説かれた徳川幕府の知恵袋、天海大僧正が密かに拝んでいたと伝えられ、諸魔退散・福徳増長の功徳あるお姿は、小さくとも大変ご利益の強い仏様です。その天海大僧正より輪王寺へ奉納された御尊像は、普段は輪王寺護摩堂の秘仏として、輪王寺宮様の他には何人たりとも拝むことが許されないままお祀りされてきました。

秘仏・鎮将夜叉 御開帳のご案内 | 日光山 輪王寺 公式ホームページ

実物は非常に小さく、数センチくらいです。

ゆばグラタン


昼食は、神橋の近くにあるカフェレストラン匠でゆばグラタンセット。(1575円)

ゆばがたっぷり入っており、なのにグラタン風の濃厚な感じもあるという面白い料理。パンも美味しい。


あと、このお店は建物自体が文化財だそうで、レトロな雰囲気満載です。


このキャッシャー、さすがに飾りだと思っていたのですが、聞いてみたら、今世紀に入ってもしばらく使っていたとか。

東照宮

さて、東照宮。一番の目玉である陽明門はごらんの状況。

工事完了は平成31年3月末の予定。その後で、もう一度見に来ることにしよう。

五重塔

  
五重塔は、心柱の特別公開中。
中央の柱を地面に固定せず、途中の階から吊している。写真でも少し隙間があるのが分かる。これで耐震性を高めているのだそうだ。

神厩舎の有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」。
他にも厩をぐるりと猿の彫刻が囲む形になっていて、一応猿の一生ということになっている。

唐門と拝殿

  
ちょっと日が射して、東照宮らしくぴかぴかと。

眠り猫


「思ったよりも小さかった」という感想で有名な「眠り猫」。

奥宮

眠り猫の下を通って、200段ほどの階段を上ると奥宮。家康の墓所がある。
  
そして、階段の途中にこんな看板を立てている。
石段はがっしりした造り。霜柱対策だそうだ。



周囲は鬱蒼とした感じで、何か出てもおかしくない雰囲気。

鳴竜

薬師堂の天井に書かれている竜。全長16メートルということは、ダイオウイカくらいか。
尻尾の辺りと頭の下とで拍子木を叩いて、実際に反響が違っているのが分かるように説明してました。(撮影禁止のため写真なし)


ここが典型だけれども、日光は神社とお寺が混在していて面白い。「ここは二礼二拍一礼」「ここでは合掌」とか説明しているところも多い。
江戸幕府創始者を祭ったというだけでも充分政治的なのに、それに加えて明治維新のときの神仏分離令。分けようとして、かえってややこしくなったという感じです。

大猷院

輪王寺の一部ということだけれど、祭られているのは徳川家光東照宮よりは地味に作った、ということにはなっているけれど、普通の基準で言ったら派手な方だろうと思う。仏像も色合いの派手なものが多い。
ただ、周囲は落ち着いた感じ。

二天門


こちらも修理中。上下が異なったイメージという変わった門らしいのだが、残念。

夜叉門


これとか見ると、やはり派手だなと思う。

皇嘉門


この先に家光の墓所があるのだけれど、残念ながら今はここまでしか入れない。

100年ライスカレー

金谷ホテル内のメイプルリーフで早めの夕食。大正時代のレシピから再現されたという100年カレー。今回は鴨を注文。(サラダ、デザート、飲み物とセットで2520円)



最近流の「本格カレー」ではなく、洋食屋さんのカレーの凄く美味しいバージョンといった、柔らかい感じのカレー。
鴨はコンフィしたものをスライスして載せてあります。これも美味しい。

逍遥園ライトアップ

輪王寺の庭園がこの時期だけ夜間ライトアップして公開されている。

ライトアップされた赤黄緑の木々も綺麗なのだけれど、それ以上に凄かったのが池に映った木々の姿。水面は暗く、水の色は見えない。一方上を見上げるとやはり空は黒い。そのせいで、水面が鏡のように木を映しているのだが、それがまるで大きな穴の中に逆さまに木が生えているかのように見える。

私のつたない腕ではとても捉えきれないが、この写真の中央付近が水面になる。凄く不思議な風景だった。

日光の夜は早い

ガイドブックで調べていたときに、上述のライトアップ以外は軒並み4時か5時に閉まってしまい、食堂やレストランも5時とか6時で閉まってしまうところだらけだった。
ガイドブック特有の偏りなのかな、と興味を持ってホテルから東武日光駅まで歩いて偵察してみました。


結論。店は開いてない。


約1.5キロの表通りを歩いてみた。まだ夜7時だというのに、食事ができる場所は数軒しかなかった。自宅近辺がこんな感じになるのは深夜過ぎだよ。
しかも、人が全然歩いていない。車は途切れない程度に走っているが、人は全然いない。途中で観光客と思しき人とすれ違ったが10人に満たなかったと思う。


もちろん、寒くなってきたから当然だとも言える。温泉にでも浸かってのんびりした方がいいよね、と寒い中を歩きながら納得しました、はい。


なんだかんだと調子に乗って歩きまくったせいで、スマホGPSロガーによれば、今日だけで20キロ弱歩いている。足が痛くなるわけだ。
幸い、ホテルの家族風呂が使えたので、広めの風呂でのんびりと足をマッサージ。