k-takahashi's blog

個人雑記用

コンピュータゲームの数学

コンピュータゲームの数学

コンピュータゲームの数学

私の頭の中ではTRPGデザイナー兼関連書籍ライターという認識の山北篤氏(ページはこちら)の著作。何を書いてるんだろうと興味を持ったので買ってみた。


ゲーム用の数学と言っても色々ある。いわゆるAIやモデル構築もこの範疇だろうが、本書で扱っているのは3DCG処理の基礎部分。座標変換から始まり、衝突判定とかジオメトリとかまで要領よくまとめてある。


実は、最初のうち、想定している読者層がよく分からなかったのだが、「ああ、ゲーム専門学校の一年生向けか」と思って得心。予想計算量について細かく触れている(数学っぽい部分に比べて、妙に気合いが入っている。)のも、そう考えれば納得できる。コード付きでPCで簡単に試せるようになっているのも良い。(いっそ、CDを付けるなりしてしまえば良かったかも。)


そこまで割り切ってしまえば、良書と言って良いと思う。本書だけだと発展性も背景説明も不足しすぎだけれど、CGを専門にする人は更に専門書に向かうわけだし。