k-takahashi's blog

個人雑記用

タミフル

 菊池先生のブログ(http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1174613664)で紹介されていた話。タミフルは、リスクをきちんと考えて使うべきだが、リスクコントロールという観点からはインフルエンザへの対抗力が高い10代への処方をとりあえず抑制するのは妥当だろうという話と、それが伝わっていないのではないか、という懸念が書かれている。


 私が気になったのは2点。

今からすごく気になるのは、もし「関連性を精査したが、やはり有意とは言えない」という結果が出たら、そのときに世間がどう反応するかです。

kikulog

BSEと同じでしょう。「いかなるコストをかけてでも、自分に降りかかるリスクはゼロにしろ」と騒ぎ続けるのではないかと。

そして、コメント欄の菊池先生のコメント。

いずれにしても、「悪役」を作らなくてはならないという思いこみがどこかにあるのではないでしょうか。しかし、タミフルに関して現時点でそれを決められる状況にはないのだと思います。
「悪役のいない物語」に耐えられないのだとすると、非常にまずいです。

なにやら環境問題やステロイドなんかとそっくりに思えます。


 つまり、悲観的な予想になりますが、また同じコトが繰り返されるのではないかと。最悪なのは、これで道を誤った直後に鳥インフルエンザの直撃をくらった場合。初動で確実に遅れを来すでしょう。