昨年の社長交代以降の時期は、もうあまり関与していなかったんじゃないかなとは感じていた。
AV Watchなどで既報の通りソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)代表取締役会長兼グループCEOの久夛良木健氏が6月19日までの任期を終えた後、取締役を退任。今後はSCE名誉会長となるほか、ソニーのシニア・テクノロジーアドバイザーを務めていくと発表された。
本田雅一の「週刊モバイル通信」
引用元の記事は、影響の可能性の分析やズレの要因なども簡潔に書かれており、現状を俯瞰する一つの見方として悪くない記事だと思う（ちと肩入れっぽい気もするが）。ただ、久夛良木氏にソフトをハードより軽視する傾向があることは初代PS開発時から見られていたことなので、
ソフトウェア開発の枠組みを上手に作れず、1年近くも対応ソフトウェア数やヒット作に恵まれない状況を作ったのは、久夛良木氏の見込み違いもあったに違いない。
本田雅一の「週刊モバイル通信」
という部分は、もう少し強く責任を問う言い方をしても良いと思う。再挑戦があるのかどうかともかく、とりあえず取る責任は取るのは最近の大企業なら当然だろう。
業界内部の話は知らないが、アンチが大喜びでレッテル張りに精を出すのは、まあしばらくは続くのかな。
ゲームコンソールセールスについての海外記事だと、
"It's important to remember Q1 is traditionally one of the slowest periods for console sales, so we should read these figures in the context of the full year's results," Strategy Analytics gaming analyst David Mercer told TechNewsWorld. "But there's no question the Wii has the momentum to maintain its lead in the near term. Its success is down to its innovation and appealing price point."
Mercer believes the PS3 "is having trouble finding its feet, largely because of its premium price and more limited range of titles." The Xbox360, he said, being the "most mature" of the three systems, "is most under pressure ... and these sales figures suggest it may be struggling to keep up."
Strategy Analytics believes Sony will employ "significant price cuts" for PS3s this year to boost volume, said Mercer. The PS3 "has the strongest proposition in the longer term because it is the most technically-powerful platform, but it will clearly face a stronger challenge from the Wii than many had expected," he said.
http://www.ecommercetimes.com/story/bmX0vqh9WUYdPp/Nintendo-Wows-With-Wii.xhtml
あたりが現状認識なのだろうか。だとすると、タイミング的にはこんなものなのかも。
「真実はしばらくの間、語られることはないだろう。」と本田氏は書いているが、この手の話は積極的に探して検証しない限り、容易には明らかにならないと思う。例えば、1993年頃のセガのゲーム機（発売時には「セガ・サターン」となったもの）開発過程について、状況証拠的には辻褄の合うある仮説があるのだが、15年近くたっても検証するような話を眼にしていない。コナミの上月景正氏の裏社会対応の話なんかも赤木真澄氏の著作が出るまではよく分からないままだったし。
どうせなら、何年かかってもいいから最後までおっかけてくれると嬉しいのだが＞本田氏
