- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: 雑誌
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読み切りで「Boy's Surface」(円城塔)が載っている。本号のめだま。このまま「SelfRefernce ENGINE」に取り込んでも、気がつかないかもしれないな、と思いながら読んでいました。レフラー球のイメージを思い浮かべながらニヤニヤしてしまいました。
「ゼロ年代の想像力」は第3回。今回のキーフレーズは「トーナメントからカードゲームへ」。「トーナメント」は推移律が成り立つ(A>B、かつB>CならA>C)世界観、「カードゲーム」は推移律が成り立たない(じゃんけんとか)世界観のこと。これは闘いのことだけでなく、社会構造や社会規範なども含むものである。だから、闘う相手も「上」ではなく「横」になる。そのため、闘って勝って上に上がってどうこうする、という構図が成り立たずひたすら戦い続けるのだ、と。私はジャンプマンガには疎いのだけれど、そういう変化があったのだというのが著者の主張。著者の言う「サバイブ」との結びつきまでは、今一得心できず。