- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 雑誌
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早期警戒機関係については、次世代ホークアイ(E-2D)(ちなみに、プロペラが8枚で、ロトドームが真っ平らなので、結構インパクトあります)と各国の関連機の紹介と両方載っている。(と言っても当然西側中心で、アジアン・フリートに出てきたA-50は出てきません)
なお、ロシアのいちゃもんというのは「イランからアメリカを狙うミサイルは東欧を通らず、南欧諸国を通る。だから東欧にレーダーを置くのはおかしい」という主張で、野木氏は「大圏コースを知らないのか、大衆を無知と見くびって大嘘をついているのかどちらか」と言っている。もっとも、日本のMDの議論のときにも大圏コースを分かっていない議論がちょくちょく出てくるからあまり笑ってはいられない。ただ、ロシアはOTHレーダーとして、サーフィス・ダクト(高周波が地表面に沿って曲がる現象。ノイズとなる)を活用して実用化してしまったという褒め言葉もある。
大型輸送機(C-5、C-17)の記事もあり面白かったのだが、カタログスペックではなく実運用スペックの変遷グラフが欲しかった。いや、有効であるのはイラク戦争でバシール飛行場地域に機甲支隊を空輸したことから分かるのですが、なにか数字めいたものもあると分かりやすいな、と。