k-takahashi's blog

個人雑記用

地を這う魚

 吾妻ひでお版「まんが道」。金がないときの苦労話、仲間とのバカ騒ぎ、アシの苦労、などなど。それが、吾妻風の絵柄で書かれているところがなんともシュール。


 「いててどう太郎」先生(板井れんたろう)のところにアシに入るのですが、アシスタント料が安すぎて困ったという愚痴が書かれている一方、編集に振り回されそうになったところを一言入れてくれたり、一作掲載されて有頂天になっているアシに対して「安定するまで下手に郷里に連絡しない方が良い」とアドバイスしたりするエピソードも書かれています。


 あとは、喫茶店のシーンが多いですね。なけなしの給料から食費より先に煙草代と喫茶店代をきっちり考慮しているところから、当時の生活感が伺えました。


 でも、内容よりは吾妻絵を楽しむ方がいいのかも。