邦題は、「熱湯器ロケット」。安全装置が壊れた給湯器が、ロケットのように飛び上がって屋根を突き破るという伝説がある。本当だろうか。
まず、小型の給湯器でテスト。安全装置を外して加熱してみると、確かにかなり高い圧力(400psi近く)にまであがる。しかしこのテストでは圧力が抜けてしまった。
そこで、大型の給湯器で再実験。再び安全装置を外して電源を入れると、50分後にものすごい勢いで飛び上がっていった。確かに屋根くらい突き破れそうだ。「これは火薬無しだぜ」とご機嫌なアダム。
カリフォルニア州の建築基準にそった小屋を建てて、そこに問題の給湯器を置いてスイッチオン。見事に屋根を突き抜けていきました。実際に、アメリカでは何件も似たような事故が起きているそうです。
2つめはジーンズについての伝説。西部劇で馬に引きずられるシーンが時々あるが、あれでジーンズが燃えてしまうという伝説がある。本当だろうか。
何とこれはいきなり人体実験。トリーにプロテクターを着せ、その上からジーンズとデニムの上着を着る。そして、実際に馬に引っ張らせるのだ。石ころやでこぼこのある屋外を時速50キロとかなりの速度で引っ張られるトリー。しかし温度を測定して見てると上昇は23度程度で着火には程遠い。
それではと、実験室で摩擦を起こしてみるが、結局ジーンズ生地が先にすり切れてしまった。ということで、Busted。
3つめもジーンズについての伝説。ぴったりとしたジーンズをさらにピチピチにしようとジーンズを履いたまま湯船につかっていた若者が、締め付けすぎで死亡したという伝説。確かに、締め付けすぎると血栓を起こす危険はあるそうだ。
人命に関わると言うことでまずは模型で実験。グラントの脚型をとり、中に医療用チューブを埋め込む。それにジーンズを履かせて湯につけること6時間。血流量の変化を調べてみたのだ。しかし、実験の結果では血流量に変化は無し。
それではということで、今度はグラントで実験。彼にピッタリのジーンズを履かせて半身浴すること6時間。定期的に血流をチェックするが、特に問題なし。若干の締め付け感はあるが異常を起こすことはなかった。
一応伝説としてはBustedだが、ただしこれは、エコノミー症候群などと同じで本人の体調などにもよるのかもしれない。なお、ピチピチのジーンズを履くとグラントの腹のたるみが強調されてしまうわけで……