k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Ep.117 Banana Slip/Double-Dip

 邦題は、「バナナの皮で転ぶ」。1本目はバナナで転倒伝説。コメディの基本ネタに、バナナを食べて皮を放り捨てるとその皮で人が滑って転ぶというのがある。これは本当か。
 まずは、ジェイミーに防具をがっちり着込ませた上で目隠しをする。この状態でジェイミーを歩かせる。通り道にバナナの皮を置いておき、踏んで転ぶかどうかという実験。注意して歩いているせいもあるのか、踏んでも転ばない。走ってみてもやはり転ばない。

 そもそもバナナの皮はどのくらい滑りやすいのか。それを、動摩擦係数と静止摩擦係数で測定してみた。すると、潤滑油と比較して静止摩擦係数で滑りやすく、動摩擦係数で滑りにくいという結果が得られた。潤滑油ほどではないものの、それなりに滑りやすいということが分かる。

 一つでダメなら数で勝負という作戦に切り替えた二人。10メートル四方ほどのフィールドを作り、その上に山のようなバナナの皮をばらまき、さらにその上を走ってみるというとんでもない実験。ジェイミーはともかくとして、アダムは転びまくっていました。大変な割に楽しそうな二人。
 ポイントはこの次。バナナの皮ではなく潤滑油をまいてみて、バナナの皮とどちらが滑りやすいかを調べてみたのだ。結果は、潤滑油の方が滑るということに。こちらでは、二人とも転びまくっていました。
 
 滑りやすくなるのは確かですが、そう簡単でもないよというのが結論。


 もう一件は、二度付け伝説。
 日本でも串焼きのソースに二度付け禁止というのがあるが、あれは本当かという実験。アメリカでは、チップスとサルサソースで似たような話があるらしく、番組中では「隣のサインフェルド」のエピソードから紹介していた。そのエピソードでは「二度付けは直接口を突っ込むのと同じだ」という台詞が出てくる。
 実験内容は、二度付けしたときのサルサソースに口内の細菌が移るかというもので、初期状態と、二度付けした場合と、さらに対照実験としてソースを吐き戻した場合とで、それぞれソースをペトリに取って培養を行い比較するというもの。
 
 ところが、最初の実験では、そもそもサルサソースに細菌がたっぷり入っていることが判明。全然違いが分からず。
 
 そこで、ソースとチップスを完全滅菌して実験することになる。ソースは水とゼラチンから相当物を作成。チップスは放射線殺菌を行ってました。なにやら放射線滅菌装置に興奮するアダム。
 それらを使った再実験。見るからに美味しく無さそうですが、それ以上に水とゼラチンで作った仮想ソースを吐き戻す様子がなんとも食欲を減退させます。
 結果は、二度付けで若干の細菌が移るものの、吐き戻した場合に比べればごくわずか、という普通のものでした。
 
 
 アシスタントチームは、ホームメイドダイヤモンドの伝説。自宅で作れるダイヤモンド製造法3つを3人がそれぞれ検証するというもの。
 キャリーはピーナッツ法。黒鉛にピーナッツバターを塗って電子レンジで加熱するとダイヤができるという伝説。レンジ2台をおしゃかにしつつなんとか実験を完了するも、当然ダイヤはできず。
 トリーは黒鉛加圧法。黒鉛と触媒と結晶の種になる小さなダイヤを圧力釜に入れて待つこと三日間。CSI:マイアミに登場した方法だという触れ込みでしたが、これも当然ダメ。
 グラントは溶鉄法。溶かした鉄の中に黒鉛を入れ、それを水に入れて急冷するとダイヤモンドができるという説。いくらアメリカでも自宅で鉄を溶かすのは無理ですが、それでも鍛冶屋に出かけて手法を再現して貰うグラント。でも、これもダメ。
 
 ここで3人にビッグニュース。この番組向けの方法でダイヤモンドを作る方法を研究している先生がいるというのだ。早速でかける3人。先生は、ニューメキシコ工科大学のロメロ博士。予想通り「爆発」でダイヤを作る方法を研究している。鉄パイプの中に材料を詰め込み、その回りに2.3トンの爆薬を詰めて爆発させるというとんでもないもの。
 番組最大の爆発がミキサー爆破の時の400キロだからそれを遙かに上回る。爆発の大きさに大喜びする3人。あらためてその手順を自分達で再現させてもらう。で、確かにダイヤはできるが、もちろん工業用ダイヤでした。