k-takahashi's blog

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D&D第4版がよくわかる本2

D&D第4版がよくわかる本II (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

D&D第4版がよくわかる本II (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

 はやくも2冊目。A4で約100ページのうち、半分がリプレイ、もう半分が戦術指南関係。これで1600円はちょっと高めかもしれないが、D&Dだからいいのかも


 デザイン関係で面白かったのが、「技能チャレンジ」の解説記事(pp.84-87)。

これまで非戦闘遭遇は戦闘処理にあるHPやダメージ、イニシアチブといった明確な勝利条件と処理方式が定まっていなかった。故にその非戦闘遭遇がどれくらい難しく、どれくらい手間がかかるかというのを表しにくかった。
技能チャレンジというのはこの非戦闘遭遇を表現しようという試みの一つであり、現時点でもなお改善が続けられているシステムなのである。(p.86)

情報収集なんかをボードゲームライクに進める方法はいくつも提案されているが、D&Dの場合はカバーしなくてはならない範囲が広いので、いろいろと大変だろう。そのフレームワークが「技能チャレンジ」(Skill Challenges)という位置づけらしい。
これとクエストを組み合わせると、シナリオ表記の仕方とかも変わってくるはず。
なにしろ、プレイ人口が日本とは桁違いに多いだけに動き出すと早い。


 本書の記事では、「技能チャレンジ」の作成についての簡単なガイダンスが示されている。

  • チャレンジの成功が冒険にとって不可欠なものであってはならない
  • 技能チャレンジとは解決するまで数時間から数日にわたる作業を表現できるものであり、そうした作業に用いることこそが面白い。
  • パーティが一丸となって取り組めるよう、複数の技能を必要とするのが望ましい
  • どうしても1〜2種類の技能で行うのが最適であるならば、目的を考え直せ

(他に、具体的にD&Dで使用する場合の技能分類や難易度設定のこつなども)


 あとは、桂令夫ファンクラブ(?)としては、氏の発言をいくつか引用

人間わかりあえなくたって仕事はできますからね(しれっ) (p.24)

ドーリン:(重々しく)任せておけ、これはジャガイモだ。
ザナディ:うん
ドーリン:そしてこれが、”ゆでたジャガイモ”だ
DM:かーつーらさん?!
ドーリン:ちなみにニンジンもある。これがゆでたニンジンで……
(p.58)