k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2011年02月号

Newton (ニュートン) 2011年 02月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2011年 02月号 [雑誌]

特殊は微積分。微分が「接線問題」(任意の曲線の任意の位置の接線を数式でどのように表すか、という問題)を解く課程で生み出されたことを説明し、οを用いた傾きの導き方、導関数と解説を進めていく。
例のニュートンライプニッツ創始者論争については、独立に導かれたこと、考え方の違いを解説している。ニュートンは「流れ」(動き)という考え方から捉えていて、一方ライプニッツは小さな図形という捉え方をしているという分類。
プリンキピアに微積が使われていないことにも触れられていて、

プリンキピアを執筆する頃、ニュートンは、数学の厳密性や美的優雅さ、すぐれた直感性などから、古代ギリシア幾何学的な数学を高く評価していました。一方、デカルトの思想に対して批判的になり、デカルトが作った座標を使って問題を解く「解析的」な数学についても、批判的にとらえるようになっていました。微積分は、解析的な数学です。ニュートンのこのような思想の変化が、微積分をプリンキピアの中で使わなかった大きな理由でしょう。(p.55)


今月号から「シリーズ・エコカー最前線」という連載がスタートした。今回はエコの考え方などを紹介している。二酸化炭素排出量や一次エネルギー使用量、ハイブリッド/プラグインハイブリッド/電気自動車の違い、などを解説している。一つ面白い図が「発揮される環境性能は電力源で差がある」(p.104)という表で、同じ電力消費量でも、その国の発電源の違いによりCO2削減効果が変わってくるということを示している。原発の比率が高いフランスでは、CO2の削減効果が日米よりも大きくなるということを示していて、「エコをどうカウントするか」という問題が容易でないことを示している。
来月号は、ディーゼルなどの非電気系エコカーとのこと。