- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/12/25
- メディア: 雑誌
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「スワロウテイル人工少女販売処」(籘真千歳)は、マリ見てのパロディかというようなちょっと変わった設定の短編(これも前日譚)。
今号から「現代SF作家論シリーズ」という連載が始まった。色々な評論家に現代SF作家、現代の視点で再読に値する作家、について語ってもらおうというもので、2年間の予定だそうだ。
現在ではまったく逆に、SF的思考がそれこそネット社会のすみずみに浸透した結果、SFは二十一世紀人における文字通りの無意識を枠組み、ふだんはそれをSFとしてすら意識しないけれども、折に触れて現在世界の深淵から一挙に姿を現す「名づけがたき怪物」(安部公房)のエネルギーを回復したのではないかと考える。(p.221)
これが巽氏のいう「SF的無意識」であり、そういう時代に「SFをどう捉えるか」を「ジャンル的自意識」と名づけたのだろう。連載の意識はなるほどと納得した。
一回目がコレなの?とは思ったけど。