邦題は、「胃薬で脱獄?」。
胃薬で脱獄
胃薬として使われる制酸剤は水に入れると発泡する。そこで、この錠剤を大量にため込んで、ビニール袋の中に入れ水と混ぜ合わせて膨らませ、監獄の壁を壊して脱獄した、という伝説があるそうだ。はたしてそんなことは可能なのか?
まず、どれくらいのガスが発生し、どれくらいの圧力になるのかを試すのだが、なんか条件がバラバラでよく分からない試験だった。
その後に、ガラスケースの中に水と錠剤を入れ実際に膨らませてみると、ガラスケースの破壊には成功した。では、リアルスケールでは?
平均的なサイズの独房を作り、そこにビニール袋を貼り付け、制酸剤2万4千粒に水をかけてみる一度目の実験は、空気漏れで失敗。
そこで、10万粒相当の薬剤を入れ、空気が漏れないように再実験したところ、今度は厚さ3センチの防弾ドアをねじ曲げてしまうほどの力を発揮した。
現実問題として、これで脱獄できるとは思えないが、ドアが歪んでいく様子は面白かった。
暗闇で運転
密輸業者の中には、月明かりもない闇夜を車で疾走していく者があるという。そんなことは可能なのか?
さすがに実道路で実験するわけにはいかないので、屋内カートコースで実験。アシスタントチーム3人が、それぞれヘッドライトを付けた状態と、暗闇とで比較走行実験を実施してみた。
いくら暗闇に目を慣らしても、やはり無理なものは無理という結論。
それでは、暗視ゴーグルを使ったら?
これも実験してみたが、暗視ゴーグルは視野が狭く、距離感もつかみにくいため、これだけで車の運転は無理という結論。まあそれはそうだろう。