コマンドマガジン Vol.102(ゲーム付)『Battle for Germany』『Race to Tokyo: Battle for Japan,1946』
- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2011/12/20
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地名や地形が分かりやすいですが、それだけに抵抗ある人もいるのかもしれない。
で、そんな末期戦に関わる歴史記事『奇跡なき戦場へ』(大木毅)が掲載されている。独軍末期が我々のイメージしている以上に酷かったのだという記事。凄いエピソードが幾つも紹介されているが、あれらがあくまでも例外なのだということが書かれている。
ソロプレイ関係で2つ記事があり、一つが「信玄上洛」を紹介する澤村勇氏の記事。ソリテア用ゲームの関心の一つが「人の思考や軍事行動はどのように分析されるか(ルール化されるか)」であるという指摘。
もう一つは徳岡正肇のコラムで、「ソロプレイ専用というゲームは、より遊ばれるゲームとして作られているわけで、言葉を換えればより実際のプレイヤーの方を見て作られている」(p.51)ということが書かれている。ソーシャルゲームとの比較からになっているところも徳岡氏らしい視点。(ソーシャルゲームは徹頭徹尾、遊んで貰ってお金を払って貰うことを意識して作られている、という視点)
同人ゲーム紹介で「オットー&ハマーン」というのが紹介されていた。
『キャッツ&チョコレート』のシステムを利用して、東部戦線の困難に立ち向かうというゲーム。
例えば「地獄の東部戦線」カードの課題が「T-34/85が多数現れた!」だとして、プレイヤーは「補給品」カードの「6号戦車」、「オットー(燃料)」と「ハーマン(弾薬)」を引き、「T-34/85の突撃で戦線を突破されそうになったが、オットーとハーマンの保有のために後退していた6号戦車を中心とする重戦車大隊の救援が間に合い、多数のT-34/85を撃破して戦線を維持することができました」というように発表しました。(p.60)
このあと解決に一捻り、最終的な勝利条件決定にさらに一捻りあるけれど、基本はキャッツ&チョコレート。発想に感心。