- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2012/08/20
- メディア: 大型本
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この手のメジャーテーマの場合は、類似ゲームとの比較記事が楽しめる(GJ誌44号の三国志ネタと同様)。
関連歴史記事として、「ヤーボの神話」(大木毅)が掲載されている。打撃効果よりは航空阻止の方がはるかに大きかった(移動を妨げ、移動インフラを叩き、ロジを叩いた)という内容で、1988年のIan Gooderson の "Air Power at the Battlefront"*1という本が元ネタ。
当時のことだから、混乱という要素も大きかったんじゃないかな、と個人的には思う。
巻頭の新作レビューが拡充。リスト的なものは別ページに移して、1ゲーム2ページで紹介している。本文も良い感じ。
「空母決戦指南」(F男)はウォーゲームハンドブック2012に所収の「太平洋空母決戦」の作戦研究記事。やっぱり相当難しいゲームなんだなというのが分かる。所収のリプレイは、ルール解説にはなっていても、プレイ指針としてはなっていないので、その修正を行うという感じの記事。
『ゲームの仕組みがきちんと理解出来るまでは、「待った」アリのプレイをお勧めしたいくらいだ』(p.40)というくらい一手が重くて破綻しやすいゲームと位置づけている。
*1: Air Power at the Battlefront: Allied Close Air Support in Europe 1943-45 (Studies in Air Power)