k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2012年12月号

Newton (ニュートン) 2012年 12月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 12月号 [雑誌]

当然ながら、表紙写真と特集はiPS。

iPS

歴史解説は、1962年のガードン博士のアフリカツメガエルのクローン実験、1981年のマーティン・エバンス博士のマウスES細胞、1998年ジェームズ・トムソン博士のヒトES細胞、1997年のイアン・ウィルマット博士のドリー、という各研究を紹介している。


他の日本人研究者としては、CiRAの高橋和利博士(iPS作成実験担当)、理化学研究所高橋政代博士(網膜細胞移植)、慶應義塾大学の岡野栄之博士(脊髄再生)、を紹介している。

ミトコンドリア

おそらくは当初の予定の特殊だったであろう記事。ミトコンドリアのイラストは外が紫、中が赤で描かれている。(5年前に読んだミトコンドリアの本では「赤」と書かれていた。)


今まで知らなかった話としては、
ミトコンドリアの重量(全体重の約1割)、
ミトコンドリアの増える仕組み(運動により細胞内のエネルギーが不足するとATPだけでなくADPも消費されるようになる。これを景気にAMPキナーゼがミトコンドリアを増やす指示を出す。)、
老化とミトコンドリア(前述のように運動すると新しいミトコンドリアが増える。新しいミトコンドリア活性酸素の漏出が少なく、除去物質も豊富なので、結果として老化が抑えられる、とういう説)、
受精時の精子内のミトコンドリアが分解されるメカニズムはいまだに不明、
アルツハイマーパーキンソン病ミトコンドリアの関係(βアミロイドがミトコンドリアの機能を阻害したり、異常ミトコンドリアの除去機能が低下したり))、
など。色々多かった。研究進んでいるんだなあ。

京速コンピュータの記事では、CGっぽい「京」の写真が色々。
免震用鉛ダンパーや、熱源機械棟などの写真も面白い。
先日Googleのデータセンターの写真が公開された

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が、京速の方が金がかかっていそうに見える。(その善し悪しはまた別)
地震の心配をしなくていいのは羨ましい。

第4次レッドリスト

絶滅危惧種一覧「レッドリスト」の最新版の解説記事。トノサマガエルが絶滅危惧種、ハマグリが絶滅危惧II類にそれぞれ分類されている。
絶滅から再発見に至ったクニマスの話も紹介しており、交雑のリスクがあるため扱いは慎重にということが書かれている。

音痴

「音痴とは、正しい音程で歌う能力が欠けているのではなく、歌う技能が発達する途中の段階なのです」だそうです。
自分の声の音程を自分でチェックし、耳で聞いている高さと同じかどうかを判断するのは結構難しく(骨伝導があるから)、そこをトレーニングすればよいようだ。