k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2015年6月号

Newton(ニュートン) 2015年 06 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2015年 06 月号 [雑誌]

特集はバクテリア
抗生物質が効く理由(抗生物質の効果で最も多いのは、細胞壁の一種「ペプチドグリカン」の生成を妨げる。抗生物質がウィルスに効かないのもこれを知っていればすぐ分かる)、耐性菌が増える仕組み、常在菌の役割、腸内細胞が肥満を抑えるという説(短鎖脂肪酸が脂肪細胞の表面の受容体に付くと、細胞にグルコースが取り込まれなくなる)、などを解説。
納豆の発酵と味噌の発酵の違い(納豆菌はバクテリア、麹は菌類)も。


第2特集では、グラフィックスを利用した真核細胞の仕組みを解説。ニュートンお得意の美麗画像。

エンケラドス(P.10-11)

先日東京大学の関根准教授が発表した熱水環境の解説記事。
「地球外で、現在も、生命が生息可能な場所が存在することを、実証」したところがポイント。有機物と水が見つかっていてエネルギーも見つかった、と。

ネオジム磁石

フェライト磁石、アルコニ磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジム磁石、という進歩の解説、ネオジム磁石の仕組みの解説(ネオジムは鉄原子を固定し、原子磁石の反転を抑える。ホウ素は磁力を大きくする、という役割)。ネオジムリッチ層で結晶粒を包む、という構造がないと性能が出ない。
佐川眞人博士のインタビューもあり、非公式で実験していたけれど、結局転職したとか、開発中は苦労したのが分かる。