無印良品の、人の育て方 “いいサラリーマン”は、会社を滅ぼす (角川書店単行本)
- 作者: 松井忠三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/07/12
- メディア: Kindle版
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内容はそれほど特殊なことを書いてあるわけではないけれど、基本的には自社で実践していることを書いているので、実施の際の細かい配慮辺りが面白い。
新入社員が入ってくる側の店長には「受け入れ研修」を実施する。若い人に店長を任せるに当たってはバックアップ体制を整えておく、課長を海外研修に出すに当たって課長が抜けても業務が回るようにマニュアルはきちんと用意する。この辺は、前著の「仕組みが…」にも多分書かれているのだろう。
まあ、実際にこういうことをやろうとすると、周囲の準備に時間やお金がかかることに納得して貰えないんだけどね。そういう提案をするに当たって、本書を「箔付け」用に使うのも面白いと思う。
「勝って兜の緒は締まらない」とか「方法は変えても方針は変えない」とか「もし自分が経営者だったらと仮想社長をしてみれば、移動したのと同じような効果があるだろう」とか、面白いフレーズもあるので、スピーチネタにもなる。