k-takahashi's blog

個人雑記用

ホビーパソコン興亡史

ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史

ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史

「こんなのあったねえ」という感じの、いわゆる「おっさんほいほい」。ビジネス書という位置づけのようだけれど、ちょっと取材不足かなと感じるところは多い。まあ、でもあまり細かいこというのも野暮か。


ワープロソフトが普及するまでは、パソコン(マイコン)は「面白いけれど、なんだかよく分からないもの」だったわけで、その辺の視点がちゃんとあるのはよい。


個人的な感覚だと、特に80年前後だともう少し「Apple II」や「PET2001」、国産だとMZ-80Kやベーシックマスターの存在感があったような印象なんだけれど、まあ、これは私の個人的な感想だ。
新電子立国にもあったけれど、趣味で作ったゲームを売る話がホビーパソコンの隣にずっとあった。それが余り書かれていないのは、ビジネス視点という本書の位置づけからしてもちょっと惜しいところ。(エニックスのコンテストの話は出ている)
雑誌もビジネス視点で言うなら、ログインからファミ通が出るあたりの話は入れたい。


あと、国産パソコンの話だからというのは分かるけれど、マックとAmigaはもうちょっと書いた方が良かったと思う。この2つは明らかにホビーパソコンに影響あったから。あと、ファミコンの話も少なくとも、低価格機の話をするときにファミコンがどうだったのかは書かないと話が分からなくなる。


ということで、色々語るネタにもなる一冊。