- 作者: 徳岡正肇
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: Kindle版
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こと「ゲームについて語る」となると、明らかにゲームの現状を把握していない発言や、一方的(ないし極めて主観的)な見地からの発言が急激に増大する傾向があるということだ。
(はじめに、より)
ということで、解説をしている本なのだが、恐ろしいことに既に状況が変わってしまっているところがある。
もちろん、歴史や技術についてはそう簡単にモノゴトがひっくり返るわけではなく、変化しているのは流行廃りやビジネスモデルの部分。そこを踏まえて読めば、充分「新しい」本なので、勉強になります。
自作文化やe-sportsの話題もあるし、アナログ系ゲームの話も、トレカだけでなくTRPGやシミュレーションゲームのことも書かれている。なので、電子ゲームはやらない人にもお薦め。(著者が徳岡さんなので当然ではあるのだが)
今後プレイヤーの高齢化が進むに連れて、老眼対策としてこの「自由に拡大できる」ことが大きなメリットとなる可能性もある。(No.2578)
というちょっと愉快な記述もある。(テーブルゲームを電子化する意味について、という文脈で出てきます)
ユーザとプレイヤーの区別というのも定義してあった。
基本的にゲームを所有し、こを遊ぶのは「ユーザー」であるが、実際にゲーム世界にユーザーが入りゲームを楽しんでいる状態は「プレイヤー」である。たとえ、ゲームを継続してプレイしていても、学校の授業や会社の仕事がはじまれば、どんなプレイヤーもユーザーに戻るしかない。そして、ゲームに飽きてしまえば、ゲームはユーザーを喪失する。
(No.5561)