k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2019年10月号

 「ほんとうに韓国軍大将の指揮で戦えるのか?」(山形大介)
6月3日に米韓両国は、米韓連合軍司令官に韓国軍大将を当てることで合意。それが機能するのか、ということを検討する記事。
半島有事の際には在日米軍も参加すること、その場合は国連軍司令官の権限で行われるがそれは韓国軍には直接できないこと、空母などを韓国軍人が統制することを米軍が認めるのか、などといったことが懸念材料になる。

「無限の航続力を持つ『原子力巡航ミサイル』」(小泉悠)
8月8日にロシアで起きた爆発事故が、原子力ミサイルではないかという疑念を解説した記事。ロシアが開発中の「ヴレヴェストニク」の可能性はあるが、海底配備ミサイルの可能性は低そう。

 

「迎撃不可能!『極超音速飛翔体』」(井上孝司)
極超音速飛翔体(マッハ5超のミサイル、といったところか)について、米軍の研究プログラムの紹介。米陸軍(AHW)、米空軍(HCSW、ARRW、X-60A GO1)、米海軍(CPS、SLIRBM)、DARPA(OpFires、TBG、HAWC)など色々とあり、さらに要素技術やインフラの検討もある。
要は、ちょっと作りましたというレベルでは済まない話だということもあるし、迎撃手段検討のためということもあるようだ。

 

アメリカ軍アグレッサー部隊のすべて」(青木謙知
ベトナム戦のときの空中戦技量不足問題に端を発したものだが、今や宇宙戦やサイバー戦のアグレッサーもある。
面白かったのは「アグレッサー民間会社」。エアボーン・タクティカル・アドバンテージ社、ドラケン・インターナショナル社の2社がそれで、訓練サービスを提供するために航空機を実際に保有している。