ゲームデザインは、ゲームと同じで「これをやったら勝てる(面白いゲームになる)」テクニックを知るよりも、「これをやったら負ける(つまらないゲームになる)」というような、失敗の法則を避ける方が簡単にゲームを面白くできます。
ボードゲームデザインガイドライン電子版 - J.C.クリエイツ - BOOTH
J.C.クリエイツイさんによる、ゲームデザイン版「ノックスの十戒」。
- 完璧を目指すべからず
- 重ゲーを作るべからず
- ゴールを遠ざけるべからず
- ペナルティを科すべからず
- 憶えることを強いるべからず
- 複数人でデザインするべからず
- フレーバーに引きずられるべからず
- ルールの穴を別のルールで埋めるべからず
この8項目の説明に、さらに点検項目やテストプレイガイド、デザイン点検項目など、具体的なアドバイスが続いている。きちんと説明がついているので内容も納得性が高い。次点として「ダイスを使うべからず」というのがあり、これにも理由と対策がきちんと書いてある。
アイデアを大体まとめたら、本書のチェックリストでチェックをして、とっととテストプレイというのがお薦めだよ、ということ。それはその通りだろう。(ちなみに、「テストプレイを後回しにするべからず」だそうです)
もちろん、「ノックスの十戒」がそうであるようにあえてそれを越えるのは自由だし、そういう傑作だってたくさんある。が、ガイドラインとしては非常に有用。お薦め。