k-takahashi's blog

個人雑記用

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行

高野史緒の短編。電書のみ版。


主人公夏紀が小学生の頃に見た飛行船「グラーフ・ツェッペリン」。90年前の記録を見ると確かに世界一周中に土浦に寄港している。問題は主人公がその時に生まれていなかったということ。
というところから始まり、量子コンピュータVR装置を使って当時起こったことを解明しようとする。
そのツェッペリンは墜落したのか、しなかったのか。それを見ていたのは誰なのか、といったことを気にかけつつ、ツェッペリンを追いかけながら過去を体験していく。


現在の風景と、懐かしい風景と、見ていないはずの風景が混ざり、そこに平行世界への介入問題も顔を出す。
高校生の夏休みのちょっと変わったお話。