筑波大学の久野譜也教授の講演記事を読んでいたら、面白い話題が幾つか。
六十代になると脳卒中や心筋梗塞が増える。主たる原因は中年期のメタボの放置なので、運動しなさい。というところから始まる。そして、2009年のWHOの発表によると、世界の死因は、一位高血圧、二位煙草、三位高血糖、四位運動不足、五位肥満、となっている。ということは、煙草を吸わずに運動をするとかなり効果的だということになる。
他にも、20分以上続けて歩かないと脂肪は燃焼しない、というのは間違いというのは知らなかった。細切れでも同じ効果があるので、細かいこと言わずに歩きなさいということ。一方で、筋肉量を維持するには筋トレをしないといけない。でも内臓脂肪を落とすには有酸素運動で筋トレではだめ。つまり、有酸素運動、筋トレ、食事は全部実践した方がよいということになる。
老化は脚からというのは、理由は分からないがデータからは分かるのだそうだ。そして、歩く効果で面白い試算が出ていた。歩数が一歩増えると、医療費が0.061円減る。つまり、1万人が一日2000歩歩くと、年に4億円節約できることになるのだそうだ。その分を他の医療に使えることになる。
