『海に逃げ出すイージス・アショア』(池田徳宏)は、「そもそもミサイル防衛って何をするのだっけ?」というところまで遡ってイージス・アショア問題を考える記事。当初北朝鮮に兆候があれば配備するということだったが、北朝鮮の軍拡が続き、常時対応が必要となった。イージス艦では追いつかない。それでイージス・アショアの話になる。それを自衛艦で対応しようとすると船が足りない(人も足りない)ということになるわけで。
『イージス・システム搭載艦にSPY-7が最適な理由』(吉田明)は、イージス開発の経緯からの解説で、小刻みな開発と配備、部品のスペックアップを想定した仕様などの工夫が書かれている。今後10年はプロセッサ交換(向上)で機能アップできる見込みがあるそうです。
「『クィーン・エリザベス』任務航海へ」(井上孝司)は、年内にも日本への寄港がありそうな空母QEの状況解説。個艦兵装が貧弱らしく、中国海軍と対峙することを考えると強化は必須のようだ。
『日本のロケット発射場の課題と展望』(鳥嶋真也)は、世界の宇宙基地連載の6回目。日本のロケット発射場と言えば、内之浦と種子島だが、どちらも設備の老朽化・敷地の狭さ・打ち上げ方向、搬入経路に課題がある状態。一方、民間主導の和歌山県串本町と北海道大樹町も打ち上げ方向に制限がありそうに見えるが、ロケットの種類(衛星の用途)を考えると問題はないのだそうだ。