弾道ミサイル関係の記事が幾つか出ている。
『新型巨大ICBMと金正恩の涙』(黒井文太郎)は、北朝鮮情勢解説。水爆搭載ICBMを完成させたと主張しているが、今年は国産化した発射装置(TEL)も披露している。そして、核戦力強化は今後も続くと見込んでいる。
イージス・アショア関係では、吉岡秀之氏(導入プロセスの解説)と井上孝司氏(代替案検討)が記事を寄せている。井上氏の記事では、「BMD専用艦は解決にならない(常時稼働できない)」「洋上案は自衛力に課題」としており、「海自に運営させて、設置場所を再検討」が最有力ということになる。
設置場所検討に関連して『対立と混乱を呼ぶ在日米軍基地』(福好昌治)が、米軍基地用地確保の苦労を説明している。NIMBY感情とサヨクの妨害の苦労は多い。
『米海軍、艦上戦闘機と空母航空団の歴史』は、日米戦末期の解説。帝国海軍空母が壊滅してからも米空母の戦闘機比率は高いままだったが、F4Uコルセアが戦闘爆撃機として運用されていたからだそうだ。
『F-35とチーム『ATS無人戦闘機』 』(石川潤一)は、豪州空軍のATS(Airpower Teaming System)の紹介。有人機に随伴・支援する無人機のことで、実は豪州空軍が最も進んでいる。随伴させるには同等のステルス性能が必要なので、古い機体を改造すればよいというものではない。
『宇宙支配を独占するか「中国」』(鳥嶋真也)は、連載のロケット打ち上げ基地紹介記事。大規模な発射場が四カ所あるというところは米ソ以上。あと、南シナ海の実効支配の示威として海南島に打ち上げ基地を作るかもしれない、など。