「用兵思想とは？」「歴史的に押さえておくべき用兵思想とは？」というところ解説している一冊。「近世・近代編」とあるように、古代（レウクトラの戦い）から第二次大戦（電撃戦）までを扱っている。
レウクトラの戦いは、「重要な場所に兵を集中する」という今では当然とされていることを意識的に実施した最初の例とされている。こうした戦争のやりかた、軍隊の使い方の概念を「用兵思想」として、歴史的に重要な「用兵思想」を順に解説している。
その用兵思想を共有するためにまとめたものが「ドクトリン」。また、ドクトリンを共有するというのも一つの用兵思想。
あとは、歴史順で、ジョミニ、クラウゼヴィッツ、モルトケ、シュリーフェンときて、第一次大戦、第二次大戦、まで。
基本的な内容なので、入門向け。
