クトゥルー神話関係のリファレンスにするなら、まずこの本で。
重要なキーワード約140項目について、出典や由来、標準的な解釈やバリエーション、読み方といったあたりまできっちりまとめてくれている。引用元も明記されているので、気になるなら原典にあたることもできる。訳語の選択も、最新の知見をベースに「従来こうだったものを、かくかくの理由でこう訳した」といった説明になっている。ケレーノ断章とか先住者(エルダー・シング)とか。
巻末には通史的なまとめもあるので、全体像をあまり知らない人はこっちを先に読むのがいい。ある程度知っている人なら普通に前から読んでいって最後にまとめて振り返りという感じになる。
いいから買っとけ、と言える一冊。