k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2023年9月号

 

軍事研究 2023年 09 月号 [雑誌]

軍事研究 2023年 09 月号 [雑誌]

  • ジャパン・ミリタリー・レビュー
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ウクライナ攻勢とプリゴジン反乱についての記事が並んでいる。どちらも7月中旬時点の記事なので当然最新情報というわけではないが、それはそれとして分析記事は興味深い。

「開始1か月、ウクライナ軍大攻勢の行方」(渡部悦和)は、攻勢作戦開始を6月4日、トクマク、ベリカノボシルカ、バフムトの3軸で始まったとする。やはり航空戦力の決定的不足を指摘している。

「何故プリゴジンは叛乱したのか」(黒井文太郎)は、本件を「チンピラの勘違い暴発」と捉えてまとめている。

 

「最新統合軍 アメリカ宇宙コマンド」(福好昌治)は宇宙コマンド(USSPACECOM)の解説記事。宇宙コマンドは「地域別統合軍」の一つ(機能ではない)。コマンドの下にデルタ、デルタの下にスコードロンという構成になっている。部隊数は多いし色々なことやってるんだな、という感想。

 

「エアランド・バトル構想&M1の特殊装甲秘術」は、アクティブ・ディフェンス教義とエアランド・バトル構想を解説し、その上で必要となった装備としてM1、M2、アパッチ、ブラックホークパトリオット、MLRS、HEMTTを紹介している。

 

無人機で変わる? 海自哨戒機部隊」(小林春彦)は、海自の記者研修をベースに有人機・無人機の運用についてまとめた記事。当然ながら得手不得手があるのだが、海自自体が有人・無人の組み合わせ方を明確には定めきれていない様子が伝わってくる。(P-3Cの活動が非常に広範で、無人機では簡単に代替できなさそうとも書かれている)