k-takahashi's blog

個人雑記用

トランプゲームの源流 第2巻

2巻はギャンブルゲームの変遷。

 

バセッタもランスクネも≪カードゲーム≫ではなく、≪カードを使ったギャンブルゲーム≫にすぎない。(p.75)

カードを使う意味がないならそれはカードゲームとして扱う必要は無い、カードゲームとしての歴史の中の位置づけもないし、発展の経緯の中に位置付けられることもない。

この意識のもとで、歴史上に現れるカードゲームのルールの復元と位置づけの分析をしていく。

 

4章では「トラッポラ」を紹介している。これがなかなかオーパーツ的なゲームで、推理や思考が重要になる方向にゲームが進化していく様子がある。カードの枚数を減らし、カードの強弱の例外を減らし、切り札のルールを採用せず、というのも思考ゲームとして「腕の強弱」が結果に反映されやすくなっている。

 

最後には(上記のトラッポラを受けて)、ポイントテイキングとトリックテイキングの違いと組み合わせ、ビッドとオークションの区別と洗練の話になっていく。

 

ゲームデザイン論的には、トラッポラの洗練、スコアリングシステム、ビッドとオークションの進化とかを中心に読むと面白いと思う。。