k-takahashi's blog

個人雑記用

ダ・ヴィンチ・コード (2006年、アメリカ)

 昨年話題になった映画をビデオ鑑賞。


 オプス・デイの修行僧「シラス」の雰囲気が良かったです。色白でフードを被り、常に苦行を怠らない彼の雰囲気は色々と流用が効きそう。映像としては、ウェストミンスターのシーン。周囲の風景が中世の頃と二重写しになる(周囲にある他の建物が消えてゆき、古い格好をした人々が集まってくる)あたりは楽しかった。


 映画としては、いくらなんでも説明がはしょりすぎだと思う。欧米はこれでもいいのかもしれないけれど、日本人には情報過少。そりゃわけわかんないだろう。 で、ある程度分かることを想定したとしても、詰め込みすぎだと思った。原作は未読なのだけれど、多分極力原作をなぞろうとしたのだろう。ただ、「指輪」があれだけできたんだから、もっと頑張ることは可能だったはず。


 キリスト教の起源に迫るならドキュメンタリーの方が面白いだろうし、知識の持つ危険性を娯楽映画にするというなら「薔薇の名前」の方が面白い。お進めする映画かというと、ちょっと微妙なできかな。