k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 76号

 付録ゲームはヴェリキエ・ルキ攻防戦。記事は、ヒストリカル・ノートと「ホワイト・デス」との比較記事で、リプレイや作戦研究記事が載っていないのは残念。
 関連記事として載っていた「コマンドが駆け抜けた東部戦線」は東部戦線モノの付録ゲームを網羅紹介した記事だが、ゲームマップの範囲を地図に重ねている図が面白い。2つのモスクワ戦ゲームが半分ほどの重なりで南北にずれていたり、「ウクライナ大機動戦」のマップが非常に広範囲を扱っていたりするのが一目瞭然で分かる。ゲームジャーナルとか旧タクテクス誌の付録ゲームとかもまとめるとどうなるだろう。


 アジアンフリート特集は、シナリオ4の台湾侵攻シナリオの簡易リプレイ(第1ターンのみ)と現代海戦の概説記事一本。第1セグメントに台湾側プレイヤーが全航空機をCAPに上げていたのだが、最大戦闘比のことを考えるとそこまでの戦力は必要ないわけで、意図がよくわからない。あとでルールブックで確認しておくことにしよう。(何が起こりえるのか、その場合の影響はどの程度か、というのが、まだ私に分かっていないので。)


 "Europe Universalis III"の紹介記事中に出てくる「主観的なヒストリカル性」という言葉が面白いと思った。現実的歴史的舞台において発生する非歴史的なイベントは、「TPOと固有名詞の間の相関」以外はヒストリカルなのだ、という発想である。この説だとヒストリカル性というよりはリアリティという方が適切なのかもしれないが、ただ、リアリティという言葉をここに使ってしまうと、架空戦やSF/ファンタジー戦の異様な現実感を表す言葉が別に必要になってしまう。なんか、言葉が必要なのだろう。