k-takahashi's blog

個人雑記用

パリ 軍事博物館 Musée de l'Armée

 グラン・パレから橋を渡って200メートルほど歩いたところにある、パリの軍事博物館。もともとは病院というか、傷病軍人用施設だったところです。軍事博物館というよりは、ナポレオンの墓があるということの方が知られているのかもしれません。一応ページはhttp://www.paris.org/Musees/Armee/info.htmlにありますが、フランス語なのでさっぱりです。
 入り口からエッフェル塔がすぐ見えるので、アクセスは簡単です。

入り口を望むとこんな感じ。18世紀頃のフランスの建物の典型と言えるのでしょう。


 入場券はこんな感じ。
 
チケットは大人一人8ユーロ。これで、博物館の展示も、ナポレオンの墓所も見られます。


 中世・近世の武具は非常に充実しており、数・種類ともに申し分のないものでした。
 
細かいディテールとかにこだわる人にとっては、山のような資料ということになるでしょう。トーナメント用にランス支えの付いた鎧も展示されていました。


 この博物館に限って言うと、意外とナポレオンの展示は少なめ。こんなお茶目な人形も売られていました。


 近・現代のゾーンは、19世紀後半から、第二次大戦終了まで。正直なところフランスがあまりパッとしなかった時期なので、結構展示に苦労しているのが傍目にも分かったりします。

 対ナチスドイツの抵抗運動の部分にかなりの比重が置かれており、上の写真は「サボタージュの成果」と称して展示されてあったものです。この流れですから、入場券の裏にあったドゴールの声明とかが重要視されることになります。レジスタンス展示棟の2Fがホロコースト関係で、例によって死体と子供の写真とか収容所の分布とかが書かれていました。

 御存知の通り、第二次大戦時のフランス軍は1940年のマンシュタインプランで粉砕されたわけですが、兵器類についてはなかなか侮り難いものを持っていました。なので、その展示を期待していたのですが、すがすがしいほどに何も無し。展示場のハズレにルノー戦車がぽつりと置いてあるだけでした。


 ナポレオンの墓所は隣接したドーム屋根の建物の下です。
 
立派な棺ですが、本当に中に入っているのかどうかは確認できませんでした。


 一通り見て2時間弱。ルイ14世の武具とか、ナポレオンの棺とかのポイントを駆け足で見るなら30分強といったところでしょう。