2007年9月にオープンしたばかりの軍事博物館。正式名称は、Army Museum of Singapore。
MRT東西線のJooKoon駅を降りて、徒歩5分といったところです。CityHall駅からは30分くらいかかるので、あまり普通の観光客の行くところではないでしょう。GoogleMapにはまだ載っていませんでした。
一応徴兵制がとられている国ですが、現時点では周囲に直接的な脅威は存在していないことになっているため、それほど切迫した感じはありません。陸海空で7万名強の兵員数と、充実した装備は、国土の広さを考えると現状周辺に脅威はないと言えるのでしょう。北京政権の軍隊が出張ってくれば、また話は違うでしょうけれど。
建国直後はやはり暴徒に悩まされており、それに対抗するための義勇軍がもとになっている。右の写真は発足時の資料。
目玉展示の一つがシアター。「4Dシアター」と銘打ったもので、四方にスクリーンがあり、音と光で戦場を再現しようというコンセプト。映像内容は基本的なFire&Movementの再現でした。で、その中になぜか迷彩服の集団。聞いてみたら、入隊したばかりの新兵(2ヶ月目だと言っていた)が勉強がてら来ているのだそうです。
周囲にはこんなものもあり、本当の導入学習にも使われているみたいでした。
1977年当時の暗号システム。 SHARPのポケコンとコードブックのセット
訓練用のウォーゲーム。1980年代には、本当にこれを使って訓練していたそうです。
100面ベースのシステムなんですね。
体験用の模型ライフル。メモを忘れましたが、たしかSARだったはず。大きさと重量は本物と同じ。反動は本物の半分だそうです。持たせてもらいましたが、かなりがっしりとしていました。最初持ったときは反動が意外に小さいと思ったのですが、本物の半分と聞き納得。いきなり素人に撃たせたら怪我しますからね。
今のところ直接的な脅威はないため、主に国際協力が重要な任務の一つ。過去にはハイジャック対応をしたこともあるそうです。