k-takahashi's blog

個人雑記用

The Last Straw

 「最後の一藁」という言葉がある。元々はアラブの格言で、荷物を積み過ぎた状態のラクダの背中に、藁を一本置いたら背骨が折れてしまったという話。藁を置いた人間は、そんなことが起ころうとは思ってもみなかったので驚いてしまうということでもあるし、そもそも荷物を積み過ぎたことが問題であって、藁を置いた人間を責めてもしょうがないという教訓でもあるし、しばしば最後の藁を置いた人間に詰め腹を切らせることがあるという嫌な現実であったりもする。


 さて、とうとうNikkeiBPにまで記事にされてしまった毎日.jp。

毎日新聞社は英文サイト「毎日デイリーニューズ」(Mainichi Daily News)上のコーナー「WaiWai」で、「日本の女子高生はファーストフードで性的狂乱状態」など低俗な記事を長年にわたって配信し、ネット上で批判の声が上がっていた。同社は6月23日、同コーナーを中止・削除し、監督責任者や担当者らを処分すると発表したが、25日の株主総会で、それまでの常務デジタルメディア担当が社長に、同デジタルメディア局長も取締役に昇格する人事を可決・承認(27日に役員報酬の一部返上を発表)。これがネット上の炎上に油を注ぐ格好となり、毎日新聞社のほか、毎日新聞および毎日jpに広告を載せている大口の広告主へも抗議、問い合わせが電話やメールで寄せられることとなった。

「毎日jp」が自社広告だらけに、ネット上に深いつめ跡残る | 日経 xTECH(クロステック)


 特に今年は、年初の「ネット君臨事件」(http://japan.cnet.com/blog/sasaki/2007/01/25/entry_post_10/)といい、一連の偏向医療記事といい、かなり批判が高まった状態になっていて、ついに一線を越えてしまったということなのだろう。

 毎日新聞の思惑通り、すぐに忘れて貰えるのかもしれない。アキバ事件をネタにしたネット叩き連載でも始めるのもしれない。なにより、一藁とは言わないまでも、「そこまで批判される問題か?」と毎日自身は思っているのだろう。
 ただ、どの問題も「偏見を持って取材、偏向した記事を掲載、批判に対しては責任回避」という同じパターンで、これが根本。治さない限りは同じような事件は続くと思う。


 週末に「世論調査にご協力を」という電話がかかってきた(毎日系列のテレビ局を名乗った)。もちろん、断った。答えた結果がねじ曲げられるのがオチだと思ったから。毎日新聞の取材ですと聞いたら、こういう反応する人が増えるだろう。こういうのも長期的に効いてくる。
 ところで、この電話、呆れたことに翌日もう一度電話がかかってきた。販売ではないから、特定商取引法にはひっからないのだろうけれど、やはり特権意識が抜けないのだろうね。 

とか書いていたら、

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すごいや。